研究課題/領域番号 |
15K01877
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
竹田 晋也 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90212026)
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研究分担者 |
鈴木 玲治 京都学園大学, バイオ環境学部, 准教授 (60378825)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 焼畑土地利用 / 東南アジア / インドシナ / 大陸部山地林 / 環境保全 / 山地民 / 長期観測 / シナリオ構築 / ミャンマー / ラオス |
研究成果の概要 |
ミャンマー・バゴー山地のS村とラオス北部のA村で、焼畑サイクルの時間軸にそった土地利用変化と植生回復を再構成した。S村では、非農就労と谷地田とチーク林経営を組み合わせた農家林家が出現する可能性も出てきた。A村では、2008年よりトウモロコシ高収量品種が導入されて、近隣のタイ北部ナーン県やベトナム北部山地のように見渡す限りのトウモロコシ畑となっている可能性がある。S村の休閑地周辺で採集されるムカゴコンニャクやインドジャボクは、焼畑の伐開・火入れとも共存でき生育特性を持っている。2つの非木材林産物の生育立地と経済機会の組み合わせが、焼畑世帯の生計維持と森林の保続利用の両立を可能としていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
焼畑土地利用動態と休閑地での植生回復は、農業生産のみならず、林産物採取を左右し、さらに食生活を含む焼畑民の生活環境にも影響を与える。焼畑の禁止や出稼ぎなどの最近の急激な変化は、住民の生活環境にも反映される。これらの森林の攪乱動態と生活環境の関連性に関する現地調査結果をこれまでの林政(土地所有区分・保護林の設定・焼畑の禁止)を含んだ地域の履歴の中に位置付けた。二つの焼畑村を地域の時間軸(歴史)と空間(生態環境)の中でとらえて、この事例が東南アジア大陸部山地の中でもつ意味を明らかにし、さらに近隣諸国の事例と比較することで、貧困化した山地焼畑民の生活環境保全に資する提言をおこなった。
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