研究課題
基盤研究(C)
台湾の場合、1945 年前後で統治国家が異なり、1949年前後で実効統治地域が異なる。このため1945年と1949年という二つの政治的画期を貫く研究は少ない。本研究では、断代史的な記述では盲点になりがちな二つの政治的画期を跨ぐ台湾における映画統制の連続面と不連続面を、 近年発見されたフィルム資料を活用しながら、戦争動員のための国民統合という一貫した視角を通じて明らかにすることを試みた。
本研究の意義は、戦争動員のための国民統合という一貫した視角を通じて台湾における映画統制を考察することで、断代史的記述では盲点になりやすい1945年と1949年という二つの政治的画期を貫く文脈を示したことにある。また、その一部をなす植民地期のプロパガンダ・フィルムに関する研究では、メタ・データに乏しいフィルム資料に関して異なるディシプリンによる具体的な研究モデルを示し、今後の国際的な比較研究への可能性を開いた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 2件) 図書 (6件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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