研究課題/領域番号 |
15K01897
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
松久 玲子 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (40239075)
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研究協力者 |
浅倉 寛子
トーレス・ファルコン マルタ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ラテンアメリカ / 家事労働者 / 再生産労働 / 家事労働者組合 / ニカラグア移民 / コスタリカ / 女性運動 / 家事労働者条約 / ニカラグア女性 / 中米移民労働者 / 中・南アメリカ / メキシコ / ニカラグア / 女性移民労働者 / 国際分業 |
研究成果の概要 |
ラテンアメリカにおける女性の社会進出にとともない、従来農村や都市周辺の貧困層の女性が家事労働者として担ってきた再生産労働を移民労働者により補充する動きラテンアメリカの労働市場でみられる。この現象は、単に再生産労働市場を外国人労働者に拡大するだけではなく、低賃金、不安定雇用でも働かざるを得ない労働予備軍の存在により、家事労働者の労働条件をさらに劣悪化させている。 これに対抗するために、各国で家事労働者組合が結成され、国連家事労働者条約の批准に向けて行動するとともに、家事労働者の労働条件や福祉を向上させる動きがあるが、必ずしも家事労働者の間に組合の活動が浸透していないのが現状である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラテンアメリカにおける家事労働者の歴史は長く、1970年代から開発とジェンダーおよび貧困の視点からラテンアメリカ諸国で調査が行われている。しかし、グローバリゼーションと国際分業における再生産労働の視点からの研究は、日本におけるラテンアメリカの地域研究の分野ではほどんどないといってもよい。貧困層の女性労働者の職種として極めて一般的でラテンアメリカ諸国で維持されてきた有償家事労働市場が、グローバリゼーションのなかでどのような変容をとげたのか、また劣悪な労働条件で働かざるをおえない家事労働者の女性たちが、どのように連帯し権利の保障につなげていくかについてあらたな知見を提供した。
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