研究課題/領域番号 |
15K01908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
李 善姫 東北大学, 東北アジア研究センター, 学術研究員 (30546627)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 結婚移住女性 / 移民コミュニティ / ジェンダー / 多文化共生 / 継承語(母語)教室 / 移住女性 / マイノリティ / 社会参画 / 継承語 |
研究成果の概要 |
本研究は、東日本大震災以降、東北の地域再編の中で、組織された結婚移住女性たちの移民コミュニティの地域社会への参画と自助組織としての活動を考察することで、結婚移住女性のエンパワメントの可能性と地域の中での新たな共生の可能性を同時に提示することを目的とする。震災後の東北各地では、移住女性たちが被災支援の受け皿としてコミュニティを組織し、その後は支援グループとの連携でコミュニティ構成員のエンパワメント事業に関わっている。本研究は、①東北の移民コミュニティの成長と展開課程を記録する、②各々の移民コミュニティの活動がホスト社会のどのような社会的資源を必要とするのかを分析する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の日本は少子高齢化が進み、多様な外国人の受け入れが始まっている。これまでのない人数の外国人が住むようになる日本では、今後、外国人との共生をどのように実現するかは主な社会的課題となる。 本研究は、東日本大震災をきっかけに移住女性当事者による「新移民コミュニティ」が作られたこと、そして彼女たちが地域社会の多文化や女性の活躍を牽引している事実を踏まえ、今後これら「移民コミュニティが」社会で根付くためにどのような社会的資源が必要なのかを事例研究を通して提示している。移住者が社会の弱者になるのではなく、協力者になるために必要な日本社会の体制を問い、今後の日本社会に備える提言ができたと思われる。
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