研究課題/領域番号 |
15K01911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
佐藤 文香 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (10367667)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 軍事的男性性 / ジェンダー / 自衛隊 / 軍事組織 / 戦後日本社会 |
研究成果の概要 |
本研究は、軍事組織のジェンダー研究として、男性自衛官たちの経験を、戦後日本社会における自衛隊の位置づけの変化の中に位置づけて分析したものである。文献調査を用いて、日本社会における自衛隊の受容と定着の過程をおさえた上で、インタビュー調査を用いて、世代の異なる現職・退職男性自衛官たちの経験とアイデンティティの様態を、ジェンダーの視角から考察した。あわせて、英語圏において蓄積されてきた先行研究の中から、特に「軍事的男性性」概念を用いた文献を調査、レビューし、この概念の有用性と陥穽についての考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
軍隊の社会学的研究は、英語圏において分厚い蓄積があるが、日本の自衛隊の社会学的研究はいまだ不十分な状態にある。ジェンダー研究としては従来、女性軍人の経験に向けられてきた焦点が、2000年頃から男性軍人に向け直されるようになってきた。軍隊の任務が多様化し、平和と安全保障分野のジェンダー主流化が進むなかで、「兵士の男性性」の揺らぎを考察する研究は急務である。本研究はこの分野に日本の自衛隊の男性たちの事例をもって貢献し、自衛隊研究を日本特殊性論に囲いこむことなく、国際的な研究動向へと接続させることができた。
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