研究課題/領域番号 |
15K01922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
徐 阿貴 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (90447566)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 結婚移民 / 韓国 / 政治参加 / 組織活動 / 女性運動 / 移住女性 / 多文化家族政策 / 移民組織 / 結婚移住 / 移民女性 / 多文化政策 / 韓国社会 / 女性連帯 / 多文化 / 組織化 |
研究成果の概要 |
韓国における結婚移住女性の政治的主体化研究から得た知見は以下である。第一に、政党によるアプローチを受け結婚移住女性が国会や地方議会の議員となったことは、国際結婚家庭が票田として無視できない規模になっていることを示す。結婚移住者は移民集団ではなく国際結婚家庭の利害を代表するとみなされている。第2に結婚移住女性の政治的組織は、選挙教育や投票キャンペーン等を通じ政治的権利の覚醒を促し、民主主義の担い手として韓国社会に統合する道筋を示す。間接的な政治参加として、外国人住民代表者会議や大統領アドバイザー等の政策形成に影響を与える回路があり、韓国のフェミニスト団体や研究者が関与する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に社会統合政策において結婚移民は等閑視されてきた。これに対し結婚移民を社会統合のおもな対象とする韓国は例外的だが、多文化家族政策の枠組みで市民団体、当事者によるトランスナショナルな組織活動の発展と多彩な実践は、国際結婚が日常的である今日、他の多くの国々にも政策および運動面の参考となる。第2に移民の政治参加に関する先行研究はジェンダー視角が希薄であり、移民エスニック集団を単位に政治的代表性を論じてきた。これに対し韓国の結婚移住女性の政治参加はおもにジェンダー政治の課題として政策、運動、研究の相関において展開している点でユニークであり、多くの示唆を与える。。
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