研究課題/領域番号 |
15K01925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
千田 有紀 武蔵大学, 社会学部, 教授 (70323730)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フェミニズム / 母性 / 比較研究 / エコロジー / 日米比較 / 父性 / 暴力 / エコロジカルフェミニズム / 科学技術 / 反原子力運動 |
研究成果の概要 |
本研究では、カリフォルニア州において環境運動にたずさわる女性たちにインタビュー調査や参与観察を行うことで、フェミニズムとの関係をさぐった。彼らは「母性」という言葉を鍵にしないことによって、むしろ広範な参加者を集めることに成功していた。日本で東日本大震災のあとには「子どもへの責任」という言葉が多用されたが、それはむしろ政治的な対立を避けるためのものであり、かならずしも「母性」に依拠していたわけではない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これらの研究は、フェミニズムは環境問題についてどのように考えられ得るのかという問題意識から出発しており、日本においてはあまり顧みられてこなかったエコフェミニズムの可能性を探るものである。またアメリカにおけるかつての運動や、東日本大震災後にアメリカで起きた運動などについて記述すること自体に、一定の意義があると考えられる。日本では「母性」という言葉よりも、「子どもに対する責任」という言葉がむしろ鍵となっており、今後次世代への倫理について発展させていく必要があることが確認された。
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