研究課題/領域番号 |
15K01983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
小野原 雅夫 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (70261716)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 哲学カフェ / 哲学プラクティス / 子どものための哲学 / 定言命法 / 技術的仮言命法 / カント / 仮言命法 / 哲学的対話 / 民主主義 / 市民的公共性 |
研究成果の概要 |
基礎理論に関しては、カント実践哲学のなかに「定言命法を実現するための技術的仮言命法」を見出すことができることを論証した研究を系統的に発表することができた。 実践面に関しては、2011年から開催している「てつがくカフェ@ふくしま」を月1回のペースで開催し続け、対話のルールや開催方法を参加者の方々とともに改善することができた。また、最後の2年間には、福島県教育委員会主催で高校生による哲学カフェを開催し、その成果を承けて2019年度より福島大学で基盤教育科目として「哲学カフェ」を開講する準備を整えた。 実践を検証する研究として、哲学カフェの成果や有効性、方法論等について検討する理論研究をまとめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「定言命法を実現するための技術的仮言命法」という研究はこれまでまったくなされておらず、世界初の研究となる。これによりカント実践哲学を現代においても応用可能な学として再生していく方略が示された。しかも、それをたんにカントの文献研究として行うのではなく、哲学カフェという具体的な思想運動を実践し福島の地に根付かせつつ、その有効性を検証したことによって、現実社会への具体的な影響力を持ちうる研究となった。
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