研究課題/領域番号 |
15K01989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
井頭 昌彦 一橋大学, 大学院社会学研究科, 教授 (70533321)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | meta-metaphysics / philosophy of science / メタ存在論 / 科学的実在論 / 物理主義 / 形而上学的実在論 / デフレ主義 / 真理論 / 自然主義 / メタ形而上学 / カルナップ |
研究成果の概要 |
研究期間全体の成果としては、科学的実在論論争とメタ形而上学論争との間の平行関係、およびそれぞれの内部で展開されてきた議論の援用可能性を確立できたことがまず挙げられる。また、現在もっとも有望な存在論的立場とされる物理主義に関して、それが哲学的自然主義を前提とせざるをえないこと、またそのことを一つの理由として形而上学的実在論の形では主張できないことを明らかにしたことは大きな成果であり、実際、この結果を受けてさらなる発展的な研究課題が創出可能になる。例えば、唯一残された形態であるデフレ主義的物理主義についてその解明と是非評価を進める、という従来にない課題が重要なものとしてクローズアップされるだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
形而上学は、世界には何が存在しており、それはどのような構造を持つか、といった問題を扱う。この問いに答えるためにどのような方法論がありえ、またどこまでのことがなしうるかという「メタ形而上学的問題」においては研究者たちの意見に収束が見られてこなかった。これに対して本研究では、主として自然科学に見られる方法論的議論を参照しながら、メタ形而上学的問いに対して部分的に答えつつ、幾つかの立場が擁護不能であることを示した。そうした立場の一つが、現在最も説得的なものと考えられている形而上学的実在論タイプの物理主義、つまり我々の認識から独立した世界それ自体が物理学的な事実のみで成り立っている、とする考えである。
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