研究課題/領域番号 |
15K01990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
大須賀 史和 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 教授 (30302897)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ロシア / 言語哲学 / ロシア哲学 |
研究成果の概要 |
この研究では、ロシアの哲学者ローセフが1920年代に論じた、言語や表現についての議論を検討しました。これは一般的な言語哲学や美学とは異なる観点を持つもので、ローセフによれば、名や言葉はそれが表す対象と結びつけられた単なる記号ではなく、様々な側面からの対象の意味や理解を包含する存在と考えられています。このような思想の根源を探り、プラトン哲学や音楽などの芸術的な表現形式などと強い関係の中で生じた考え方であることを明らかにしたことが主な成果となっています。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ローセフの議論は西洋文化が長い歴史の中で育んでいた様々な思考の形、例えば古代ギリシアの哲学や中世のキリスト教神学などで展開された対話的な論理や、数学、さらに近代的な芸術論などと強い関連を持っています。その内実を深く検討することで、西洋文化の歴史的な成り立ちと、そこに内在する論理を1つの角度から明らかにできると考えています。それは人間の思考がどのような可能性を持っているかという問題とも関連するため、例えば今後の人工知能のあり方をめぐる議論にも大きな示唆を与えることができると考えています。
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