研究課題/領域番号 |
15K01996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉村 靖彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (20303795)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 田辺哲学 / 京都学派の哲学 / 種の論理 / 懺悔道 / 質料的現象学 / 西田哲学 / 宗教哲学 / 現代フランス哲学 / 田辺元 / 西田幾多郎 / ハイデガー / レヴィナス / 哲学と翻訳 / ポストハイデガー的哲学 |
研究成果の概要 |
京都学派の哲学の研究が国内外で急速に盛んになってきた中で、田辺元の哲学の研究は、基礎的な研究と外国語への翻訳の双方に関して、なおきわめて貧弱な状況にある。そのことを踏まえて、本研究では、田辺哲学の複雑な成り立ちと多面的な展開を精密な解明と統合的な理解を企図し、そのつどの成果を国内外の哲学研究者たちに向けて発信してきた。また、フランス語圏の研究者たちとの連携体制を生かし、彼らとの議論をフィードバックさせて研究を進めてきた。加えて、そうした連携体制をさらに拡大深化するべく、田辺のハイデガー論3編の仏訳を進め、完成に漕ぎつけることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
田辺哲学は、その独特の用語と濃密な文体に阻まれて、これまで十分に研究されてこなかったが、同時代のあらゆる思想を取り込み独自に結晶化させたその世界は、思想史的な関心の的になるだけでなく、今日に生かしうる独創的な着想の数々を蔵している。本研究は、この田辺哲学研究を国際的な連携体制において推進するための土台作りを目指したものであり、国内の研究者はもとより、フランス語圏を中心とする海外の研究者からも多大な関心が寄せられてきた。こうした研究は、「日本哲学」を特定の文化圏や言語圏に閉じたものとせずに世界の哲学の共有財産にしていくための一歩であり、その点で大きな学術的・社会的意義を有するものである。
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