研究課題/領域番号 |
15K02002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
稲岡 大志 神戸大学, 人文学研究科, 人文学研究科研究員 (40536116)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ライプニッツ / 数理哲学 / 空間 / 図形推論 / 無限小解析 / 幾何学 / 数学の哲学 / 空間論 / モナドロジー |
研究成果の概要 |
ライプニッツの幾何学研究の展開について、主に空間構成の理論と実体概念の展開との関連を中心とした解明を行い、初期から最晩年に至る諸概念の変遷の合理的再構成の枠組みを構築した。また、最晩年の空間構成論に着目して、ライプニッツの空間論を、デカルト以降の近代西洋哲学における「ア・プリオリ性」の歴史に位置づける見通しを立てることができた。さらに、ライプニッツの数学研究において幾何図形がどのような役割を果たしているのかを、主として初期のパリ時代の数学論文を検討することで解明した。加えて、こうした研究成果を踏まえるかたちでライプニッツ数理哲学の哲学的意義を評価するためのモデルの構築も試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来無限小解析を中心として解釈されてきたライプニッツの数理哲学に関して、幾何学研究を中心とした解釈を提示することで、全く新しいライプニッツ理解をもたらしただけでなく、そうした新しいライプニッツ数理哲学の解釈は、現代の図形推論研究にも通じる着想を含むことを明らかにすることができた。研究成果は単著『ライプニッツの数理哲学』として刊行し、個々の成果をまとまったかたちで手に取りやすくすることができた。
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