研究課題/領域番号 |
15K02003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
三宅 岳史 香川大学, 教育学部, 教授 (10599244)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ベルクソン / 社会有機体 / 静的社会 / 閉じたもの/開いたもの / 迷信 / 融即律 / 神秘主義 / 技術論 / 開いた社会 / 閉じた社会 / 社会有機体説 / 宗教社会学 / 創話機能 / 宗教心理学 / ジーナ・ロンブローゾ / モダニズム(キリスト教) / スピリチュアリスム / エデュワール・ル=ロワ / 科学と宗教 / レヴィ=ブリュール / 融即 / 集合表象 / 社会統合 / 人類 / 絶滅 / 戦争 / 哲学史 / 技術の哲学 / カトリック神秘思想 / 開かれた社会 / 社会進化論 / 原始心性 / 想話機能 / 社会学史 / ベルクソン研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、ベルクソンの『道徳と宗教の二源泉』(『二源泉』と略記)の議論と当時の社会科学の関係を分析した。まず、コントやスペンサーの社会有機体説とデュルケームの社会学が『二源泉』第一章にどのような影響を与えたかを検討した。次に、レヴィ=ブリュールの人類学とデュルケームの宗教社会学と『二源泉』第二章の静的社会を比較し、「迷信」という主題について彼らの見解の相違を論じた。さらに、『二源泉』第三章と当時の神秘主義の研究(ジェイムズ、ドラクロワなど)を関係づけ、哲学と科学の関係について考察をした。最後にジーナ・ロンブローゾの産業技術論が『二源泉』第四章に予想以上に影響を与えていたことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では、ベルクソン哲学が『物質と記憶』『創造的進化』などで、当時の生物学や心理学、病理学や大脳生理学などの諸成果をもとに彼の哲学を形成したことは示されてきた。本研究によって、『道徳と宗教の二源泉』という晩年の著作についても、当時の社会学、人類学、宗教心理学、技術論といった社会科学の分野でも、自然科学の分野でこれまで行われたのと同様に、実証諸科学の成果をもとに彼の哲学の問題のフレーミングが行われ、それをもとに諸概念が形成されてきたということを、彼が用いた当時の社会科学などを実証的・文献的に追跡することによって、明らかにすることができた。
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