研究課題/領域番号 |
15K02009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 愛知県立芸術大学 |
研究代表者 |
中 敬夫 愛知県立芸術大学, 美術学部, 教授 (80254267)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 他性 / 場所 / 他者 / 神 / 非我 / 現象学 / フィヒテ / 西田幾多郎 / 西田哲学 / 哲学 / 他者問題 / 西洋哲学 |
研究成果の概要 |
多少なりとも自我中心的であった近世哲学に対する諸反省から、現代哲学では他者問題が隆盛を極めるようになってくる。しかしながら、他の主観が私という主観にとっては対象でしかないということから、他者問題は最初から、様々な困難を抱えていた。われわれはこれを、「場所」という概念を用いて解明したいと考えている。 そのさいわれわれが批判的研究の対象として主題化したのは、まずフッサール、シェーラー、ハイデッガー、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス等々の現代現象学的他者論であり、次いでその源流としてのフィヒテ、また日本における西田幾多郎の哲学である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他者問題は、現代においては焦眉の問いと言うことができるであろうが、フッサール、シェーラー、ハイデッガー、サルトル、メルロ=ポンティ等々、あるいはレヴィナスなどの他者論を、ただ個別的に扱うだけでは、本当に他者問題を他者問題として考察したことにはならない。様々な観点を綜合的に検討することこそが、今日において肝要なのである。 本研究は上記の哲学者たちだけでなく、現代他者論の源流とも言うべきフィヒテの他性論や、西田のそれも含め、<他性と場所>という一貫した観点から取り扱ったという点において、独自のその学術的意義や社会的意義を有していると言えよう。
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