研究課題/領域番号 |
15K02011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
土師 俊子 (服部俊子) 大阪市立大学, 大学院都市経営研究科, 准教授 (50609112)
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研究分担者 |
金城 隆展 琉球大学, 医学部附属病院, 特命教職員 (10600174)
樫本 直樹 産業医科大学, 医学部, 助教 (20622533)
大北 全俊 東北大学, 医学系研究科, 講師 (70437325)
川村 尚也 大阪市立大学, 大学院都市経営研究科, 准教授 (80268515)
土屋 貴志 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (90264788)
堀江 剛 大阪大学, 文学研究科, 教授 (50379898)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 病院内倫理委員会 / 医療組織 / 臨床倫理 / 院内倫理制度 / 医療組織倫理 / 組織の倫理性 / 倫理制度 / 病院倫理制度 |
研究成果の概要 |
倫理的な医療組織はいかに創成できるのかという問題意識から、病院の倫理委員会体制を医療組織倫理として見直すことを目的に、実践的研究として実際の倫理委員会活動の調査を、理論的研究として医療組織倫理やビジネス倫理の文献サーベイを行なった。その結果、病院内理倫理委員会は、組織という専門分化された官僚制において、委員会メンバーに完結するような閉じたシステムではなく他の部門やスタッフに開いたものとして、委員会内外の「自己言及」としての活動と、専門分化された現場で「対話」の場を作ることが必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病院内倫理委員会は、診療上に生じる倫理的問題に対応するために設置されているが、そこで想定されている倫理的問題は患者ー医療者間に生じる問題を対象にした院内倫理委員会制度となっている。しかし、実際には倫理的問題に組織の問題が内在しており、倫理学的な研究はこれまで、そのこと、すなわち「組織の次元」というマクロでもメゾでもない次元を見落としてきた。本研究は、哲学倫理学で考察しづらい病院の「組織」と倫理を検討し直すことに学術的意義があり、病院で生じる倫理的問題の予防・解決システムを検討することに社会的意義がある。
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