研究課題/領域番号 |
15K02029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
薄井 俊二 埼玉大学, 教育学部, 教授 (90185009)
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研究分担者 |
田村 均 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40201628)
小林 聡 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40234819)
飯泉 健司 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (70277747)
坂口 三樹 文教大学, 文学部, 教授 (90279612)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 徐霞客 / 徐弘祖 / 龍脈 / 王士性 / 中国地理思想 / 中国地学思想 / 洞 / 徐霞客遊記 / 洞窟 |
研究成果の概要 |
本研究は、明代に著述された「徐霞客遊記」について研究したものである。内容としては、同書のテキスト研究や本文解読といった基礎的研究を行った。また、同書に見られる自然地理学的側面についても検討と考察を加えた。その結果、同書には、水脈のように、山岳も「地脈」をなしているという認識が見られることを確認した。また、明代全体に視野を広げ、「風水書」から「王士性」、そして「徐霞客」へ至るという、龍脈説の流れがあることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、明代における、風水書と士人による地理書双方にわたっての「龍脈説」の流れが明らかになった。龍脈説の流れについては、水口拓寿氏による研究があるが、その研究でカバーできていなかったところをつなぐことができた。また、風水書という「占術」と、士人による「科学的な思考」との関連性も確認できた。このことは、占術と科学との関係という、伝統中国文化における大きな課題に対しても、一つの答えを出したといえる。
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