研究課題/領域番号 |
15K02039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
中国哲学・印度哲学・仏教学
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研究機関 | 東京大学 (2015, 2018) 中部大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
加藤 隆宏 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80637934)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バースカラ / バガヴァッドギーター / ヴェーダーンタ / カシミール版 / 写本 |
研究成果の概要 |
本研究は、9世紀頃のインドに現れた思想家バースカラの著作の一つである『バガヴァッドギーター註解』を取り上げ、1965年に出版された初版本にみられる不備を写本等の資料に基づいて修正し、新しい校訂テクストを作成することである。 初版本が基づいたヴァラナシのサラスヴァティ―・バヴァン所蔵のV写本(デーヴァナーガリー文字写本)とロンドンのウェルカム・インスティテュート所蔵のL写本(シャーラダー文字写本)を再度精査し、判読の難しい箇所を除く写本資料の全体の照合を終えた。本文中で引用される章句についても、データベースなどを利用してできる限りそのソースの同定し、学術的な利用に耐える形のテクストを作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で取り上げた思想家バースカラについては、これまでまとまった研究がなされてこなかった。その原因の一つとして、彼の主要著作である『ギーター註解』の版本の不備が指摘されてきた。本研究によって、バースカラ研究のための基礎資料が整ったことになり、今後はバースカラの思想解明に向けた研究がさらに促進されることになるだろう。 また、バースカラによる『ギーター註解』は、流布版とは異なるバージョン、いわゆるカシュミール版と呼ばれるものに対する註解であることが知られている。今回の研究を通じて得られた情報は、これまでほとんど手つかずであった異本の註解文献群を体系的に網羅するための新しい資料を提供することになった。
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