研究課題/領域番号 |
15K02053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 東洋大学 (2018) 九州大学 (2016-2017) 筑波大学 (2015) |
研究代表者 |
岩崎 真紀 東洋大学, 国際共生社会研究センター, 客員研究員 (10529845)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コプト・キリスト教 / ディアスポラ / 移民 / エジプト / カナダ / フランス / 宗教共存 / 多文化共生 / イスラーム / 宗教的多様性 / 宗教と暴力 / 宗教 / 民族 |
研究成果の概要 |
本研究は、ムスリムが多数派であるエジプトの宗教的マイノリティ―であるコプト正教徒のうち、フランス、カナダ、日本に移住した人々をコプト・ディアスポラととらえ、彼らが移民として各ホスト社会にどのように適応しているか等についての現地調査に基づいた研究を行った。カナダでは比較的高学歴で裕福な信徒が多く、カナダ社会に適応している者が多いのに対し、フランスでは第一世代は専門職に就く者や経済的に豊かな者は少ない一方、第二世代は医師や大手企業勤務となった者もいるが、第一世代はフランス社会から疎外されていると感じている者が多い。日本では大学院生や駐在員とその家族など、一時的に滞在している者が多い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、北米、欧州の各社会では、諸外国からの移民が急激に増加し、その受け入れ政策をめぐって大きな議論となっている国が少なくない。日本もまた、新たな法改正により、今後、外国人労働者の増加は必至である。そのような全世界的な趨勢のなかで、本研究が明らかにしたカナダのコプト・ディアスポラが収めつつある成功、フランスのコプト・ディアスポラが抱える課題、また、誕生したばかりの日本のコプト・ディアスポラの展開は、今後、より重要な意味を持っていくと考えられる。
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