研究課題/領域番号 |
15K02054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 (2017-2022) 東京大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
青木 健 静岡文化芸術大学, 文化・芸術研究センター, 教授 (50745362)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ゾロアスター教 / イスラーム / 中世インド / パールスィー / イスラーム神秘主義 / ムガル帝国 / 古代イラン / 神秘主義 / ペルシア語 / イラン / タジキスタン / ペルシア語写本 / インド / 中央アジア / ペルシア語文献 / マニ教 / 神秘主義思想 / 宗教学 |
研究成果の概要 |
中世イラン・インドの思想史は、まだまだ未解明の部分が多い。本研究では、この分野にヒンドゥー教でもイスラームでもなく、ゾロアスター教と云う補助線を引くことで、サファヴィー朝とムガル帝国の思想的交流とその成果の解明を意図した。具体的には、アーザル・カイヴァーン学派と云う思想家集団を主題とし、彼らの知的営為の起源、内容、影響を、ペルシア語写本から復元した。その結果、インドのパトナーにおける伝・アーザル・カイヴァーン廟を探り当てると共に、彼らのペルシア語語彙がデリー・サルタナット朝時代のインド・ペルシア語辞書に由来することを突き止めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中世イラン・インドの思想的交流は、従来はヒンドゥー教のヨーガとイスラームのスーフィズムの類似性に依拠して考察されることが多かった。しかし、ここにゾロアスター教や古代イラン文化といった補助線を引くことで、中世インド文化の強い古代イラン志向、古代イラン語語彙やゾロアスター教に対する憧憬を解明することが出来た。中世イラン・インド思想研究にとって新たな視点を提供すると共に、ゾロアスター教研究にとっても未解明の時代の全体像を描く手掛かりが得られたのではないかと考えている。
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