研究課題/領域番号 |
15K02072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
李 孝徳 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90292721)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 人種主義 / 差別 / ポスロコニアル / 国民国家 / 植民地主義 / 帝国主義 / マイノリティ / レイシズム / ヘイトクライム / ヘイトスピーチ / レイスズム / 排外主義 / 移民 / 先住民 / ポストコロニアル |
研究成果の概要 |
従来、欧米に特有の現象として認識され、個別に研究されてきた人種主義を、日本にも該当する現象として分析することで、反セム主義や反黒人主義といった地域固有の問題を越えて、社会的に構築された歴史性に着目することで、地域と対象に限定されない、近代国民国家がその成立において不可避に組み込まれた社会体制の事象として理解し、近代における普遍的な思想史的問題として解析・考察する理論的アプローチのフレームワークを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
反セム主義と反黒人主義という二つの主要な人種主義がなぜ独立して認識され、研究されてきたのかを歴史的に明らかにする一方、そこに共通する社会的排除の機序を理論的に解明した。そこから人種差別として認識されながらその根拠が必ずしも明示されていない日本をはじめとする今日の世界で多発しているヘイトクライム、ヘイトスピーチを人種主義として認識し、分析して批判する理論的アプローチを提示した。
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