研究課題/領域番号 |
15K02080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
長 志珠絵 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (30271399)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本占領 / 他者認識 / 戦後女性史 / アーカイブ論 / 占領期 / 文化接触 / 占領と「女性史」 / 占領と歴史認識 / 地域文化 / 生活史 / 空間認識 / 朝鮮戦争 / 防空 / 異文化接触 / 防空と帝国 |
研究成果の概要 |
本研究は、思想史研究としての「戦後の読み直し」という課題に、占領期像を組み込むことで、帝国の収縮や東アジア世界からの分断、接触領域の多元化、地域の女性史研究、戦争認識論などの成果との架橋を試みた。思想史の方法で言説のズレを摘出したことに加え、日米間あるいは国家間に偏りがちな占領期のアクターを地域の生活史研究へと広がるなど新たな方法論的視座が獲得できた。乱反射的な接触領域が形成される、多文化受容と摩擦の時代であり、帝国の記憶の変容と戦後日本の歴史認識にとっての占領期という観点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が明らかにした点は、占領期認識を近年の史料発掘や調査で得た成果を通じ「戦後の読み直し」という学術課題に、占領期像を組み込むことで、帝国の記憶の変容と戦後日本の歴史認識にとっての占領期の持つプレゼンスを問い直した点であるが、地域の女性史研究、戦争認識論などの成果との架橋を試みるとともに、史料の持つ多様性や史料の発話の位置とそのズレ、言語間のズレなどアーカイブ思想史的な検討を組み込んだ点は戦後史の史料論としても社会的意義を持つと考える。
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