研究課題/領域番号 |
15K02093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
矢羽野 隆男 四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (80248046)
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研究分担者 |
呂 順長 四天王寺大学, 人文社会学部, 教授 (40388591)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 山本梅崖 / 論語 / 藤澤南岳 / 泊園書院 / 西村天囚 / 懐徳堂 / 大成会 / 釈奠 / 藤沢南岳 / 山本梅崖(憲) / 梅清處塾 / 岡田松窓(寿一郎) / 西村天囚(時彦) / 中庸 / 岡田松窓(寿一郎) / 自由民権運動 / 在野儒学者 / 儒教 / 梅清処塾 |
研究成果の概要 |
近代大阪の在野儒学者である山本梅崖・西村天囚の経学の特徴を明らかにした。梅崖は『論語私見』を著わし、「性」「仁」に自由権・抵抗権を読み取るなど、西洋思想を融合した近代的経学を構築した。天囚は、日中の諸説を基礎に、清朝学術の影響も受けつつ、伝統経学と近代学術との特徴を併せ持つ『論語集釈』を執筆した。 また在野儒学者の連携による儒教振興活動を明らかにした。例えば、藤澤南岳が設立した大成会に、梅崖が参加して活動が伸展し、講演、雑誌、学校、海外連携、釈奠の催行等の事業が図られたこと、江戸期大坂の漢学拠点であった懐徳堂の再建に南岳らが関心を寄せ協力したこと等である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来「儒学における西洋学の受容」の研究対象は、洋学者や帝国大学など近代教育の中で活動した学者が主であった。本研究は、近代大阪を代表する在野儒学者である藤澤南岳、山本梅崖、西村天囚らを対象に、その経学の特徴(特に西洋思想や近代学術の受容)を明らかにした。また、在阪の在野儒学者が連携して活動団体を設立し、急速に西洋化が進む時代に儒教に基づく教育・社会・政治活動を展開したことを明らかにした。 近代大阪の在野の儒学者の経学およびその社会政治活動の解明により、近代の思想史の空白を補い、その営為を思想史上に位置づけた。
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