研究課題/領域番号 |
15K02099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
福田 千絵 お茶の水女子大学, グローバルリーダーシップ研究所, 研究協力員 (10345415)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 三曲 / 新日本音楽 / 伝統音楽 / 様式 / 楽器 / 西洋楽器 / 樺太 / 朝鮮 / 日本 / 近代後期 / 箏 / 尺八 / 三味線 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の伝統音楽の転換期といえる1920年代から30年代に焦点を当て、新様式・新楽器の発表機会であった演奏会の分析を通して、1935年を頂点とする新しい潮流の実状を明らかにすることを目的とした。 初めに、三曲(箏曲・地歌・尺八)の700点余りの演奏会プログラム及び約1万件の演奏会情報に基づき、演奏者、曲目、使用楽器を調査し、資料集を作成した。研究の前半では、朝鮮および樺太における新日本音楽の実態を調査した。後半では、三曲演奏会で使用された楽器について、三曲本来の楽器、改良された新楽器、他種目の既存の楽器、西洋楽器に分けて検討し、激変する時代に沿った楽器の工夫について考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、様式の変化、新楽器の使用に着目することによって、これまで特定の音楽家による試みとして語られる傾向にあった、この時代の全体的な流れを明らかにすることを試みた。その結果、新様式の音楽は各地で広く受け入れられ、多くの演奏家によって行われていたこと、楽器については新旧のさまざまな楽器を自由に用い、新しい響きを求めて工夫されていたことが、多くの具体的な事例から明らかになった。本研究によって、近代の邦楽には、新しい時代に沿うための多様な試みがあったことを指摘することができた。
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