自然・人工・芸術のあいだ ―環境芸術にもとづく自然環境美学の企て―

• 研究課題/領域番号: 15K02102
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 美学・芸術諸学
• 研究機関: 富山大学
• 研究代表者: 伊東 多佳子 富山大学, 芸術文化学部, 准教授 (00300111)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 環境美学 / 環境芸術 / 美学 / 芸術学

研究成果の概要

本研究は英米の環境芸術の実証研究に基づく新しい自然環境美学の構築の試みである。ここで構築される自然環境美学は、西洋哲学の伝統において「自然」対 「人工」(ないし「芸術」)の二項対立の図式で捉えられてきた「自然」「人工」「芸術」の概念を定義し直し、同時にこれら3つの領域を自由に行き交う英米の環境芸術作品の美学的な分析を通して、 現代の複雑な自然環境を明らかにする。研究の成果として『美学』に発表した論文「環境芸術は自然に対する美的侮辱といえるのか―環境芸術をめぐる倫理的問題について―」では、環境美学の最新の議論の動向を示しながら環境芸術をめぐる環境美学の新たな方向を示すことになった。

研究成果

• [雑誌論文] 革命の後、月曜の朝に誰がゴミを拾いに行くのか？＊1 ―ミアレ・レイダーマン・ユケレースの《ランディング》をめぐって― (2018)
  • 著者名/発表者名: 伊東多佳子
  • 雑誌名: GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 巻: 12 ページ: 86-97
  • DOI: 10.15099/00018472
  • NAID: 120006457907
  • URL: https://toyama.repo.nii.ac.jp/records/16015
  • 年月日: 2018-02-28
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 環境芸術は自然に対する美的侮辱といえるのか―環境芸術をめぐる倫理的問題について― (2018)
  • 著者名/発表者名: 伊東多佳子
  • 雑誌名: 美学 巻: 69-1 ページ: 49-60
  • NAID: 130007659265
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 「ここではないどこか」ではない「いま、ここ」へ ― アントニー・ゴームリーの《別の場所》と《ランド》プロジェクトをめぐって― (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊東多佳子
  • 雑誌名: GEIBUN : 富山大学芸術文化学部紀要 巻: 11 ページ: 82-92
  • DOI: 10.15099/00017902
  • NAID: 120006358918
  • URL: https://toyama.repo.nii.ac.jp/records/15429
  • 年月日: 2017-03-31
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 「ここではないどこか」ではない「いま、ここへ」―アントニー・ゴームリーの《別の場所》と《ランド》プロジェクトをめぐって― (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊東多佳子
  • 雑誌名: GEIBUN011富山大学芸術文化学部紀要 巻: 11 ページ: 82-92
  • NAID: 120006358918
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] 環境芸術は自然に対する美的侮辱か (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊東多佳子
  • 学会等名: 第六十八回美学会全国大会