研究課題/領域番号 |
15K02116
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
加須屋 明子 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 教授 (10231721)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ポーランド / 前衛 / 現代美術 / 演劇 / タデウシュ・カントル / 中欧 / パフォーマンス / 演劇と美術 |
研究成果の概要 |
20 世紀後半を代表するポーランドの美術家・演劇家であるタデウシュ・カントル(1915-1990)の創造活動における身体と記憶に注目し、「死の劇場―カントルへのオマージュ」展の実施によってカントルの目指したものの今日的再編集、再解釈を行った。特に前衛的パフォーマンスの重要性や現代美術における身体表現の可能性について検証し、「昼の家、夜の家」ワークショップでは非言語コミュニケーションの連鎖の場で、演劇と美術の交わる場での共同作業の可能性を探った。「セレブレーション」展を実施し、日本とポーランド両国の歴史、伝統、神話、死や日常的現実に着目し、芸術表現の可能性について検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カントルについての研究は盛んではあるが、演劇と美術の両者に着目し、更にパフォーマンスの意義も組み込んだ論考は未だ希少であり、特に日本では、演劇論におけるカントルの位置づけが先行し、美術の文脈では『タデウシュ・カントル 我が芸術=旅=我が人生』展(セゾン美術館 /伊丹市立美術館)が特筆されるが、それ以後は言及される機会も少ないため、カントルの全体像に迫る本研究は重要である。また彼の同時代への影響とその後の発展について、特に彼の創造行為の重要な鍵となる記憶、歴史、伝統、神話、死、日常的現実に着目してカントルの再解釈、再評価を実施し、更に現代美術の可能性について示唆を行った社会的意義は大きい。
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