研究課題/領域番号 |
15K02125
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
小堀 聡 龍谷大学, 理工学部, 教授 (60195831)
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研究協力者 |
竹内 太郎
小出 智子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 記譜法 / タブラチュア / 被験者実験 / 音楽演奏 / アイカメラ / 視線データ / 認知的負荷 / ギター |
研究成果の概要 |
タブラチュア譜では,通常の五線譜とは異なり,楽器固有の奏法を文字や数字で表示する記譜法が用いられる.本研究では,タブラチュア譜と五線譜の記譜法の違いが認知過程に及ぼす影響について明らかにすることを目的とする.まず,認知的観点から,記譜法の歴史的な変化を検討し,タブラチュアの持つ二面性,すなわち,直感的に理解しやすいという面と音楽構造を直ちに理解するのが難しいという面があることを示した.次に,ギター演奏において楽譜の記憶実験を行い,アイカメラによる視線データと演奏データから五線譜とタブラチュア譜の記憶過程の違いについて検討し,タブラチュア譜では視覚的な記憶が五線譜よりも困難であることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,主としてギターおよびリュートのタブラチュア譜を対象とする.ギターについては,ポピュラーのほぼすべてと一部のクラシックの分野においてタブラチュア譜が主流となっており,リュートについては,ルネサンス以降から18世紀までの膨大な量のレパートリーのほぼすべてがタブラチュア譜として残されているからである.したがって,楽器の演奏およびその学習にタブラチュア譜を用いることの意義や問題点を明らかにすることができれば,演奏法や学習法に関する重要な示唆を与えることができ,ギターやリュートだけでなくタブラチュア譜を用いる種々の楽器の愛好家・演奏家の人口の多さを考えれば,社会的な意義も大きいといえる.
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