研究課題/領域番号 |
15K02127
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
|
研究機関 | 近畿大学 (2016-2018) 神戸学院大学 (2015) |
研究代表者 |
橋本 啓子 近畿大学, 建築学部, 准教授 (20610570)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 美術とデザイン / インテリアデザイン / 境沢孝 / 伊藤隆道 / 山口勝弘 / 倉俣史朗 / 商環境デザイン / デザイン史 / インテリア・デザイン / ジャンル解体 / インテリア・オブジェクト / インテリア / 商環境 / インテリアオブジェクト |
研究成果の概要 |
本研究では1960~70年代の商業インテリアにおける美術の影響を、美術家の山口勝弘と伊藤隆道、デザイナーの境沢孝の商業インテリアの作例を中心に分析し、そのデザイン学上の意義を考察した。研究の結果、各作家が各々異なる方法で美術と商業インテリアとの融合を試みたことが明らかになった。山口勝弘はオブジェが周りの空間を支配していくインテリア・デザインを、伊藤隆道はモビール彫刻から美術の要素をはぎ取り、空間デザイン(環境)に変換することを試みた。境沢孝はクリストの美術からアンチデザイン、虚構風景としてのインテリアを編み出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の商業インテリアは他の国にはない実験性にあふれているが、これまでそれに焦点を当てた研究はなかった。今回の研究では、その実験性のルーツである美術とインテリア・デザインとの相互交流のはじまりを、山口勝弘、伊藤隆道、境沢孝の作例を中心に明らかにした。成果については国際学会と電子ジャーナルを通じておもに英語で発信し、これまで倉俣史朗以外は知られていなかった日本の商業デザインの独特な変遷を内外に伝えることができた。また、研究者の著述はインテリア・デザインの学術的研究方法を伝えることに貢献したとの評価も頂いた。
|