研究課題/領域番号 |
15K02128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
桑原 和美 就実大学, 教育学部, 教授 (60341137)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 楳茂都陸平 / 新舞踊 / 舞踊譜 / 群舞 / 宝塚歌劇 / ソナタ・アパッショナータ / 集団性 / ドイツ・ノイエタンツ / 西洋舞踊受容 / 集団 / 近代舞踊 / 大正文化 / 文化外交 / 近代日本史 / 西洋受容 / 国際化 |
研究成果の概要 |
本研究では、大正期から昭和初期に、新舞踊の先駆的振付者として活躍した楳茂都陸平に注目し、彼の代表的な群舞作品の一つで1931年に宝塚少女歌劇とウィーンで上演された『ソナタ・アパッショナータ』について、楳茂都流舞踊家の協力を得てその舞踊譜を解読し、音楽を伴った再現演舞を実現した。それにより、舞踊の近代化を目指した新舞踊の重要な要素である「群舞」が、実際の作品上でどのように具現されていたのかを明らかにすることができた。 また時期の異なる他の群舞作品と比較することで、西洋の舞踊や身体運動文化の受容、社会情勢の変化が、舞踊技法や群舞表現に与えた影響についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
西洋文化を受容し,旧来の日本文化とどのように折衷・融合させ、近代日本の新しい文化を創造するかを模索していた大正から昭和初期にかけて、新舞踊の先駆的振付家として多くの舞踊作品を発表した楳茂都陸平の群舞作品について舞踊譜を解読し、音楽を伴う形で再現演舞するという従来にない方法により、90年近く前に日本とウィーンで上演された新形式の舞踊の身体技法やそれまでの日本にはない複雑で変化に富んだ群舞の実相を明らかにすることができた。併せて、複数の群舞作品の舞踊譜から、時代により変化する群舞の様相とそれらが社会的・文化的要因と関わっていたことを具体的に明らかにした点に本研究の学術的意義がある。
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