研究課題/領域番号 |
15K02133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三浦 篤 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (10212226)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | マネ / 検閲 / 政治と美術 / ヌードとスキャンダル / エドゥアール・マネ / 美術と検閲 / 絵画と政治 / ヌードと娼婦 / 政治と絵画 / 娼婦と絵画 / 絵画と検閲 |
研究成果の概要 |
マネの絵画と検閲に関して、政治、社会、美術制度という観点から総合的に調査し、考察した。 その結果、マネが第二帝政に批判的な立場から政治的な主題を取り上げ、暗示的なやり方で表現し、検閲を受けたことがわかった。また、ヌードや娼婦のテーマに積極的に取り組んで、それ以前にはない女性表象を行い、スキャンダルや非難を招いたこと、さらに聖性を帯びるべきキリスト像をリアリストのまなざしで扱って批判されたことも判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は19世紀フランスの重要な画家マネの作品を検閲という新しい視点で研究した。絵画が単に美的な性質を持つだけではなく、政治や社会、道徳や宗教などと深く関連していることは、必ずしも常に意識されているわけでない。その意味で、この研究成果はマネ研究を一歩進める学術的意義を有している。さらに、成果を書籍として刊行することによって一般の人の美術に対する見方を変えることにもつながり、その意味で社会的な意義もある。
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