研究課題/領域番号 |
15K02156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
浦上 雅司 福岡大学, 人文学部, 教授 (60185080)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 庶民と絵画 / バロック期の聖画像 / 庶民と聖画像 / 17世紀ローマ美術理論 / ドメニキーノ / 詩人マリーノと模倣論 / 17世紀ローマ / 対抗宗教改革 / 聖堂装飾 / 庶民と美術 / 17世紀ローマにおける美術受容 / 兄弟会活動と美術 / 17世紀ローマ美術市場 / 17世紀ローマの庶民と美術 / ジャンバッティスタ・マリーノ / 詩的模倣論と絵画論 / 17世紀ローマ民衆文化 / 17世紀ローマ絵画収集 / 17世紀ローマ美術需用 / 兄弟会と宗教美術 / 大聖年 / 兄弟会と美術 / オラトリオ会と美術 / ジュリオ・マンチーニ / 17世紀ローマの宗教と美術 |
研究成果の概要 |
対抗宗教改革後のローマでは聖堂に多数の祭壇画が描かれたが、庶民も多くこれらの作品を鑑賞しに訪れた。17世紀のローマでは室内に絵画が飾られることも普及し、絵画は庶民にとっても身近な芸術となっていたのである。 本研究では17世紀初頭のローマ庶民が教会に飾られる聖画像をどのように受容したか、また画家たちはこの新しい状況にどのように対処したか、様々な角度から考察し、画家ドメニキーノの事例に見られるように、この時期のローマ絵画評価には庶民の関与を考慮することが必要不可欠であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の成果は、17世紀ローマ美術界で、庶民も積極的に芸術として絵画を評価するようになっていたということを、具体的事例に即して検証したことにある。従来、聖堂を訪れて祭壇画を見る庶民は、単に描かれた聖画像をそのままに受け入れるだけであったと考えられていたが、本研究によって、バロック時代の庶民と芸術の関係に関する長い間検討されることもなかった固定観念に一席を都怖じることができた。
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