研究課題/領域番号 |
15K02168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
布山 毅 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 教授 (10336654)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アニメーション / 美術教育 / 児童画研究 / 認知過程 / 発達段階 |
研究成果の概要 |
本研究は美術教育の児童画研究の方法を応用し、アニメーションにおける動きの表現が認知的発達に伴いどのように変化するかを明らかにすることを目的としている。コマ撮りアニメーションの作品収集・分析ツールを開発し、幼稚園児から大人までの幅広い年齢層が制作したアニメーション作品1393本のデータを収集した。分析の結果、動きの表現傾向と年齢との間に若干の相関は見られたが、同一年齢でもアニメーション表現理解の個人差が大きいことも明らかになり、この知見に基づくアニメーション教育は、学年ごとに段階的に指導内容を高度化させるよりも多様な理解度の児童にチームを組ませ、協同性に制作に関わらせることが有効だとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまで児童画研究ではほとんど検討されてこなかったアニメーション表現に着目し、その作品収集・分析のためのツールを開発した点、また1393本に及ぶ作品データを収集し、それらの分析を通じて動きの表現傾向と年齢の相関関係の一端を示した点が挙げられる。更に補助的に行われた図工・美術の教科書分析を通じて、先行研究では明らかでなかった日本の図工・美術教育におけるアニメーション題材の歴史と学年ごとの内容の違いを明らかにしており、これらの知見は広くアニメーション制作を通じた創造性教育の発展に寄与する成果として社会的意義を持つ。
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