研究課題/領域番号 |
15K02186
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 大東文化大学 (2018) 目白大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
木村 陽子 大東文化大学, 文学部, 准教授 (20736045)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アダプテーション / 三島由紀夫 / 高畑勲 / 平田オリザ / 国語教育 / リテラリー・アダプテーション / マルチメディア・アート / 小説 / 映画 / 演劇 / テレビドラマ |
研究成果の概要 |
戦後以降の日本のアダプテーションの実例を、小説・戯曲等の文献やDVD等の映像資料から確認することで、アダプターやマルチメディア・クリエーターたちの創作実態を調査した。特に、複数メディアで活躍する現代の実践者たちには聞き取り調査を実施し、各メディアの優位性や技術的・市場的制約についてどのように考えるかなど、クリエーターのメディア認識やメディア選択の実状を明らかにした。また今日、とりわけ国語教育において日本文化の特徴としてアダプテーションに注目が集まるようになった経緯を跡づけるとともに、高校国語教科書に掲載されている「アダプテーション」教材の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまで文学作品の商業的成果を拡大するためのマルチメディア展開のように捉えられがちだった「アダプテーション」を、創作者の立場から捉え直すことで、新たな意味付けを行うことに貢献した。特に、現代のアダプテーション作家への聞き取り調査から、「創作エンジン」や「テーマ深化」といったクリエーターからの視点を解きほぐし、これらが過去の作家たちにも有効に作用していたことを論証した。また、「本歌取り」や「見立て」などの素地があった日本文学史においてアダプテーションが重要な役割を果たしてきたことにも着目し、近年の国語教育の教材がアダプテーションという視座から見直せることも示した。
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