研究課題/領域番号 |
15K02200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
広瀬 正浩 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (80613299)
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研究分担者 |
馬場 伸彦 甲南女子大学, 文学部, 教授 (00411843)
水川 敬章 追手門学院大学, 国際教養学部, 准教授 (00626070)
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研究協力者 |
長澤 唯史
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 大衆音楽 / 日本文化史 / 音楽文化論 / ポピュラー音楽 / ニューミュージック / 大衆文化 / 日本文化 / 音楽文化 / メディア論 |
研究成果の概要 |
本研究は、1970年代以降の日本の大衆音楽の「ニューミュージック」の文化資産としての価値を検証するものであった。ニューミュージックに関連する資料・言説を検証し、人的資源およびインフォーマントの聞き取り調査と分析などを行い、日本が高度経済成長期であった1970年代におけるアメリカナイゼーションの中で地方都市が文化的アイデンティティを獲得していった過程を明らかにした。その地方都市のアイデンティティの獲得のために、新しい音楽と「アメリカ」のイメージが援用されたのである。また、本研究は、ニューミュージックについて語る多くの評論家がどのような「都市への憧憬」を抱いているかについても明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの日本の大衆音楽文化についての研究は、美学、社会学、日本学などの学際的な研究体制の中で展開しており、またグローバルな水準での議論の蓄積もある。しかし、ニューミュージックが学問的な議論の対象として注目されることはあまりなかった。その意味で、本研究はそうした学術的傾向を反省する契機となる。一方、ニューミュージックが勃興した1970年代からの経年と、それによる当時の音楽を支えてきた当事者たち(=人的資源)の高齢化が進んでいるため、本研究は、当時の状況を示す資料の保存・整理を行い、“生の声”による歴史を保存するという社会的意義を持つものにもなった。
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