研究課題/領域番号 |
15K02201
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 首都大学東京 (2016-2018) 中部大学 (2015) |
研究代表者 |
福田 貴成 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (60736320)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 聴覚文化論 / 表象文化論 / 両耳聴 / メディア / 聴覚 |
研究成果の概要 |
本研究においては、まず第一に、S. P. トンプソンに代表される1870-80年代の両耳聴研究を分析し、その特質を明らかにした。この時期は、20世紀後半に広がったステレオ・レコード聴取の「起源」と位置づけられるものである。さらに、モノラルからステレオへの移行が映画にたいして与えた変化について、特に映画『シン・ゴジラ』(2016)を例にとって考察し、分析した。加えて、スピーカー開発者や録音エンジニア、音楽雑誌の編集者らへのインタビューをおこない、両耳聴メディア技術が音楽制作や音楽再生に与えたインパクトについて、具体的実践に基づく考えを伺った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
両耳聴メディア技術は、現在にいたるまで広範に普及する聴覚メディアの一様式である。本研究は、この両耳聴メディア技術を、技術・科学・聴取実践の交点にあらわれる特殊な「聴覚性」の問題として扱ったという点で、新規な学術的意義を持つ。加えて、技術の当事者たるエンジニア等へのインタビューを記録したことは、この技術を社会との交点において考察することへと通じるものであり、狭義の学術に閉じることのない、社会的意義を有すると考える。
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