研究課題/領域番号 |
15K02226
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
平野 多恵 成蹊大学, 文学部, 教授 (60412996)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 和歌 / おみくじ / 歌占 / 神詠 / 託宣 / 神祇歌 / 釈教歌 / 勅撰和歌集 / 占い / 源氏物語 / 託宣歌 / 奉納歌 / 和歌みくじ / 続詞花和歌集 / 千載和歌集 / 和歌占い / 女性 / 明恵 / 夢 / 新後撰和歌集 / 続千載和歌集 / 後宇多院 |
研究成果の概要 |
主な成果は以下の4点である。 ①勅撰和歌集の釈教歌と神祇歌を読解し、その特徴を分析した。釈教歌や神祇歌の入集や配列には、勅撰和歌集の撰集を命じた天皇の意向や信仰、社寺との関わりが反映していることを明らかにした。②僧侶の和歌、特に明恵と夢との関わりを分析した。③室町時代から江戸時代までの歌占本をできるかぎり網羅的に調査し、その系譜と特徴を明らかにした。④和歌をもちいたおみくじに着目し、江戸時代以降の歌占本や各地の神社に蔵されている和歌おみくじの版木や資料を調査した。和歌のおみくじと漢詩のおみくじの関係や相違を分析し、江戸時代から現代までのおみくじや歌占本に見られる和歌の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古典和歌の研究は従来、貴族を中心とする王朝和歌に関するものが主流であった。本研究はそのような中で、和歌の起源の伝承とかかわる神の歌に注目し、そこから神仏と和歌の関係性にアプローチした。神仏と和歌との関連は、現代でもおみくじの中に名残をとどめており、その点から現代とも関わる魅力的なテーマである。神や仏と和歌の関わりを明らかにすることは、聖なる存在と和歌、そして人がどう関わったかに迫るものとして意義がある。
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