研究課題/領域番号 |
15K02277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
大谷 俊太 京都女子大学, 文学部, 教授 (60185296)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 近衛 / 前久 / 信尹 / 信尋 / 尚嗣 / 陽明文庫 / 詠草 / 和歌 / 近衛家 / 三藐院 / 法楽和歌 / 狂歌 / 後水尾 / 連歌 / 近衛前久 / 近衛信尹 / 渡唐天神像 / 宗養 / 紹巴 / 宮廷歌壇 |
研究成果の概要 |
室町末・江戸初期の近衛家の歴代、前久・信尹・信尋・尚嗣の自筆資料を閲覧・調査・翻字した。また、桂宮文書、中院文書の閲覧・調査・翻字作業を行い、中院文書については文学関係資料の翻刻を公表した。陽明文庫一般文書資料については、調査記録・翻字をもとにこれまでおよそ3000点についてテキストデータでの入力とエクセルデータ化も行い、本文検索および内容分類別・人別・時代順の並べ替えを可能な形とした。 以上の作業を通じて得た知見をもとに、近衛家の家意識、歌学の実態、信尹筆渡唐天神像や狂歌の意義等について論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3000点に垂んとする自筆資料の悉皆調査を行えたことで、当代の宮廷文壇の実態を詳細に把握することができ、各資料の解読の精度を上げることができた。入力データの公開が可能になれば、学界未知の資料へのアクセスも容易になろう。 室町末期以来の変動期において家意識と文学活動とは強く絡まり合い、近衛家の歌学もその中で変容もしたが、王朝以来のみやびの意識も受け継がれ、人との交わりの中でより洗練された形で発揮されており、宮廷文化が当代の文化を先導していたことを指摘した。
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