研究課題/領域番号 |
15K02279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
増田 周子 関西大学, 文学部, 教授 (30294664)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 火野葦平 / インパール作戦 / 聊斎志異 / 河童 / 中国 / 広東作戦 / 陸軍報道班員 / 陸軍南方軍第33師団 / 異民族 / 象と戦争 / 田中信男中将 / フォークロア / 海御前伝説 / 『従軍手帖』 / GHQ / 石と釘 / 亡霊 / 香港 / 新中国 / 従軍手帳 / 広東 |
研究成果の概要 |
科研費受給中の4年間に、主に①火野の自筆『従軍手帖』と戦争作品の研究②火野作品にみるフォークロアの研究③火野葦平の戦後の平和活動の3点について研究をすすめた。①に関しては主に、火野の広東作戦関連と、インパール作戦関連について研究した。②については、火野の夥しい数の河童作品のうちから『平家物語』関係数点の作品群と、「石と釘」「亡霊」と水木しげる「小便」との比較研究、『聊斎志異』関連作品について研究をすすめた。③については、「アジア諸国会議」とその後の活動について研究をすすめた。結果として、雑誌論文14件、学会発表13件、図書4件の研究業績を発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦後七十年以上たった現在、風化しそうになった作家火野葦平の自筆の『従軍手帖』や陸軍中将田中信男の戦争『日誌』を用いた研究をおこなった。インパール作戦の実態や、広東作戦の実態を正確に把握するとともに、一見戦争加担者とされている陸軍中将なども、戦時中には、陸軍大本営の方針や戦争批判をおこなっていたことが分かった。戦争の研究は、既知の見解を覆すこともあり、大変意義があると考えられる。社会的に常識とされている通念を打開することもでき、重要な研究成果が生まれた。さらに、火野葦平とフォークロアの研究は、日本や中国の民話、伝承からの継承を明らかにし、東アジアの伝統文化と近代の問題を深めることができた。
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