研究課題/領域番号 |
15K02285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
山本 和明 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (90249433)
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研究分担者 |
新井 由美 大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (40756722)
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研究協力者 |
飯倉 洋一
勢田 道生
山本 嘉孝
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 鹿田松雲堂 / 人的交流 / 古書交換会 / 書田会 / 三代余霞 / 邦光社 / 遠藤千胤 / 古典籍商 / 要用日誌 / 古典籍 |
研究成果の概要 |
今日伝わる古典籍に関して、どのような形で伝わってきたかという点については従来昭和初年代以降しか明らかになってこなかった。鹿田松雲堂という明治時代以降、古典籍を商ってきた書店に伝来する日誌や書簡などの資料の翻刻や目録化するとともに、松雲堂に集う人々の交流の実態を書簡などから解明し、当時行われていた古典籍に関わる研究会の運営方法や蔵書家の蔵書形成の実状を明らかにした。また、明治期以来の和歌の研究会のあり方を比較対象として位置づけることで、その独自性を明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、今日伝わる古典籍の旧蔵者のことが解明されたとともに、古書交換会などの実態が明らかとなった。購入者と古典籍商を巡る情報交換などのサロンの形成や、日誌などから伺える当時の世相や関東大震災時における動向なども判明した。特に新聞等で十分に伝えられていない地震や水害などの情報もあった。書簡類には岸田吟香や富岡鉄斎などからのものも多く含まれており、文化史的に見た古書肆の果たした意義を検証しうる基礎的調査や翻刻、目録の整備はほぼ完了した。比較対象とした邦光社については従来知られていない資料群からいわゆる旧派歌学の解明に関わる基礎的研究となり得た。
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