研究課題/領域番号 |
15K02292
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 公彦 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (30242077)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ポライトネス / 英文学 / 日本文学 / 言語学 / 言語教育 / 英語教育 / 文学 / 聞くこと / 他者性 / 共感 / コミュニケーション / 言語運用 / 語り手 / 読解 / 小説 / 異文化遭遇 / 配慮 / イギリス小説 / 開放性 / アメリカ文学 / イギリス史 / アメリカ史 / 英語圏文学 / 敬語 |
研究成果の概要 |
本研究では、主に対人的な場面で使われると考えられがちな「敬意」や「丁寧さ」の表現が、不特定多数に向けた書き言葉でも潜在的に機能し、とくに小説や詩などの語りの中で語りの装置として大きな役割を果たしていること、またテクストと読者の間に興味深い作用を及ぼしていることを明らかにした。このことによって、文学テクストもまた何らかの目的を持ち、また結果をも引き起こす一種の「行為」だということが確認され、かつ、その「行為」が読者やときには登場人物に対する「配慮」を伴うきわめて人間関係的なものとして遂行されていることも検証された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポライトネス研究はもともとは言語学と社会学、文学人類学などの学問分野をつなぐ形で発展してきたが、今回の研究はこれをさらに文学研究の領域に押し広げ、そのことを通して、さまざまな言説の中で潜在的に機能している書き手と読み手の間の関係性に新しい角度から光をあてることを可能にする。この研究の延長上で、公に流通している文書の適切なあり方を検討することが可能になるとともに、言語教育の現場にも示唆を与えることができると考える。
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