研究課題/領域番号 |
15K02294
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
松崎 毅 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (40190441)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 出版 / 手稿 / 回覧 / イギリス / 詩 / 歌 / 17世紀 / Henry Lawes / song / declamation / 出版文化 / 回覧文化 / 手稿文化 / Andrew Marvell / Horatian Ode / Oliver Cromwell / 王党派 / Marchamont Nedham / John Hall / James Harrington / Thomas Stanley / Richard lovelace / Earl of Northumberland / manuscript circulation / print / Katherine Philips / 文学同人 / manuscript |
研究成果の概要 |
17世紀のイギリスには、詩を手稿のかたちで回覧する回覧文化と、本として出版する出版文化が共存していた。本研究は、第1に、17世紀前半に盛んに作成された「手稿詩集成」の実態を明らかにするとともに、王党派詩人キャサリン・フィリップスの文学サークルと回覧文化の在り方を調査した。第2に、アンドルー・マーヴェルの政治詩の手稿版と印刷版を比較し、回覧文化と出版文化の特質の差異を考察した。第3に、楽曲にのせて歌われる詩を宮廷的文学伝統に属する回覧文化の一部と位置づけ、音楽家ヘンリー・ローズが共和制期にも開催し続けた音楽サロンが宮廷的文学文化の継続にどのように寄与したかを考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、17世紀の前半におけるイギリス詩の多くが、特定の、あるいは限られた一部の読者を想定して書かれていた事実を明らかにし、それらが不特定多数の読者を想定して出版される詩とは異なる詩的特質を持つという論点を追及したものである。回覧文化における詩は、具体的に顔を思い浮かべることのできる少なくとも幾人かの読み手あるいは聴き手を想定して書かれ、それゆえ、詩人と読者ないし聴衆にしか分からない共有された文脈を内包している。回覧文化の位相に属する詩を真に理解するには、この想定される読者(implied reader)の同定が、従来思われていた以上に重要であるという論点を本論は提起した。
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