研究課題/領域番号 |
15K02308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
三村 尚央 千葉工業大学, 工学部, 准教授 (90514795)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 記憶研究 / イギリス文学 / 移民 / 多文化主義 / ノスタルジア / カズオ・イシグロ / 記憶研究 (Memory Studies) / イギリス文化 / 集合的記憶(collective memory) / カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro) / 移民(immigrants) / カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro) / 移民(Immigration) / ユートピア思想(Utopia) / ノスタルジア(Nostalgia) / 英米文学 |
研究成果の概要 |
本研究では、人文学系の研究の中で近年注目されている「文化的記憶」という概念の分析ツールとしての役割を深く考察した。文化研究における記憶は未分化の部分が多い領域であるが、本研究では「記憶術と空間的布置」「記憶の物品と記念碑」「記念行事と集合的記憶」といった領域に分類した。その結果、「文学」および「歴史」、「儀式」といった領域を「記憶」という観点から、包括的に論じる手法を検証できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「文学」および「歴史」、「儀式」といった領域を「記憶」という観点から包括的に論じる手法を検証した。たとえば移民を扱う文学作品に描かれる歴史的場面の働きを深く理解することができるようになっただけでなく、移民として英国に渡ってきた祖先を想起する記念式典でその作品が言及される意義についても詳細に考察することができた。その結果「文化的記憶」という概念の分析ツールとしての役割を深く考察できた。本研究の成果はイギリスに限らず、今後の日本における記憶の文化を研究する際にも応用できるだろう。
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