研究課題/領域番号 |
15K02315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
吉田 直希 成城大学, 文芸学部, 教授 (90261396)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 公共圏 / 英文学 / 経済学 / 消費 / 社交 / 18世紀 / イギリス / 社交空間 / 消費空間 / 女性 / 経済 / 文学 / 道徳哲学 / 感情 / 商業 / メソディズム / 快楽 / 啓蒙主義 |
研究成果の概要 |
18世紀に商業化した文化がハーバーマス流の理想的ブルジョワ公共圏にどのような影響を与えているのかを解明するため、一般には娯楽、余興として受け入れられてきた、いわゆる「低級な」文化が、当時の舞台、雑誌、文学、絵画、演劇において、どのように販売されてきたのか、またこの種の商業文化に「公衆」がいかに接していったのかを検討した。この研究により、文化の商品化と消費空間の誕生が、文学という独自のジャンルを生み出すとともに、経済学という学問の誕生を可能にしたことが解明された。さらに宗教と科学的自然理解とが複雑に絡み合い、消費空間においてジェンダー、セクシュアリティの差異が重要になったことも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
18世紀啓蒙主義は、古くて新しい研究テーマである。カントの「啓蒙とは何か」という問いかけに対する最新の解答が、クリフォード・シスキンらによる18世紀啓蒙主義に関する最近の代表的研究This is Enlightenment(2010)に収められているが、この思想の現代的意義を経済/科学/宗教の相互関係の観点から論じた研究はこれが初めてであり、ジェンダー、セクシュアリティの問題を含む発展的テーマを多く提示しうる点で独創的である。
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