研究課題/領域番号 |
15K02360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英米・英語圏文学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
澤入 要仁 立教大学, 文学部, 教授 (20261539)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アメリカ大衆詩 / プロテスト文学 / Lowell, Massachusetts / Duganne, A. J. H. / 社会改革運動 / 労働運動 / 自由土地運動 / アメリカ詩 / 労働と文学 / マサチューセッツ州ローウェル / 『産業の声』 / デュゲイン, オーガスティン / ローウェル紡織工場 / ルーシー・ラーコム / ジョン・グリーンリーフ・ホイッティア |
研究成果の概要 |
19世紀前半のアメリカでは社会改革運動が盛りあがり、大衆詩人たちも加勢してプロテストの声をあげた。けれどもそれらの詩を分析したところ、けっして叛逆の歌ではないことが分かった。扇情的でも露悪的でもない。それらは正義を信じる声であり、勇気を鼓舞する詩であった。たとえばローウェルの女工たちのストライキの詩も、建国の父祖たちの理念や勇気を引きよせようとする歌だった。自由土地運動の詩も、政府や地主を糾弾したのではなく、神の認めた権利として土地を求めていた。これは、アメリカ社会がいまだ階層化されず分断のない社会と見なされていて、運動家たちがその均質社会の内部から改革の声をあげていたことを示す。
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