研究課題/領域番号 |
15K02389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
田母神 顯二郎 明治大学, 文学部, 専任教授 (30318662)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ピエール・ジャネ / ネオ・ジャクソニスム / 心理療法 / 臨床心理学 / 精神医学 / トラウマ / 解離性障害 / 精神分析 / ナラティブ・アプローチ / 社会構成主義 / 解離理論 / Pierre Janet / Henri Bergson / Henri Michaux / Jean Piaget / ネオ・ジャクソニズム / フランス精神医学 / ヒステリー研究 / Gilles Deleuze / Gaston Bachelard |
研究成果の概要 |
「こころの時代」と呼ばれ様々な心理療法が乱立する現代にあって、「トラウマ」や「解離性障害」の先駆的研究者として近年国際的な注目を集めているのがピエール・ジャネである。彼は心理療法家としても優れた手腕を発揮し、理論と治療の両方でフロイトに劣らぬ実績を残したが、不当にも長い間忘却されていた。本研究の最大の成果は、ジャネの多年にわたる膨大な業績を掘り起こすと共に、その「ネオ・ジャクソニスム的発想」に注目することで、彼の理論の全体像と時代ごとの変遷を統一的に示すことに成功したことにある。また、彼の心理療法論の先駆性と現代的可能性を確認できたことも、本研究の重要な成果と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで断片的な情報でしから知られていなかった精神科医ピエール・ジャネの理論を、その「ネオ・ジャクソニスム的発想」に注目することで、統一的に示すことに成功したという点で大きな学術的意義を有すると考える。また本研究は、ジャネの理論と心理療法的実践が、「解離」や「トラウマ」に関するものだけでなく、今日のほとんどの心理療法の源流といえるものであることを明らかにした点で、大きな社会的意義を有する。現代の精神医学や臨床心理学が、ジャネから学ぶことは極めて多いと考える。
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