研究課題/領域番号 |
15K02392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
福田 育弘 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70238476)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 飲食 / 表象 / 文化変容 / 風土 / 料理 / 和食 / フランス料理 / ワイン / 文化学 / 感性 / ハビトゥス / 構造 / 美食 / 共食 / 自然 / フランス / 日本酒 / 飲食空間 / 食事様式 / 日本料理 / ドメスティケーション / 受容 / 変容 / 洋酒 / ビール / 食卓 |
研究成果の概要 |
この研究では、飲食という行為を根源的に文化的な営みとしてとらえる。この探索をより明確にするために、フランス飲食文化という比較項をもうける。 もっとも重要な最終的な研究成果は、日本の飲食の社会的特徴が、人々でいっしょに食事を摂るさいに、各人がまず自然とのつながりを意識する点にある。人とのつながりはこの自然とのつながりの結果として生じると感じられれることだ。これに対して、フランスを中心とする欧米の共食においては、人間同士の関係が重視される。日本の飲食空間は自然性によって、欧米の飲食空間は社会性によって大きく特徴づけられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
なによりも、この研究の独自性は、飲食という行為自体を文化的行為ととらえ、その社会的意義を明らかにした点にある。そのため、飲食に関する広範なテクストを検討し、飲食の社会的表象を分析した。 もっとも重要な研究成果は、日本の飲食の社会的特徴が自然とのつながりを意識する点にある。人とのつながりはこの自然とのつながりの結果として生じる。これに対して、フランスを中心とする欧米の共食においては、人間同士の関係が重視される。ただし、忘れてはならない点は、日本の自然志向は、食材の選択や料理技術などの人間の技術性によって実現されていることだ。これはまさに文化を積み重ねて自然に至ろうとする日本の風土性の表現である。
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