研究課題/領域番号 |
15K02397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
関谷 一彦 関西学院大学, 法学部, 教授 (40288999)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 18世紀フランス文学 / リベルタン文学 / リベルタン版画 / フランス革命 / サド / 『女哲学者テレーズ』 / 『ドン・B***の物語』 / クレビヨン・フィスとディドロ / フランス文学 / 政治的中傷パンフレット |
研究成果の概要 |
研究成果として、拙著『リベルタン文学とフランス革命』関西学院大学出版会、2019を出版した。 本書の結論は、リベルタン文学のフランス革命への直接的な影響を指摘することは難しいが、間接的な影響は間違いなくあったというものである。読書行為がフランス革命へと直結するわけではないが、教権の堕落を描き、王権の聖性を剥ぎ取ることに、リベルタン文学は貢献したはずである。リベルタン文学が、18世紀フランスでよく読まれたことを考慮すると、フランス革命に与えた影響は、間接的であるにしても、大きなものがあったというのが結論である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リベルタン文学がフランス革命にどのような影響を与えたのかを考察した研究はこれまでになかった。17世紀のリベルタン思想が18世紀の啓蒙思想に深く入り込んでいる思想の流れの研究は注目されているが、モラルの逸脱、とりわけ性的モラルの逸脱を描いたリベルタン文学は猥雑なものとして評価されてこなかった。しかしながら、フランス革命に与えた影響を明らかにすることによって、その役割に正当な位置を与えることができる。 拙著『リベルタン文学とフランス革命』で明らかにした研究成果は、文学研究者のみならず、歴史学や社会学的なアプローチも可能になるような学際的な要素を秘めている。
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