研究課題/領域番号 |
15K02398
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
大橋 完太郎 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (40459285)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 博物学 / 18世紀フランス / 人類学 / 自然史・博物学 / フランス啓蒙期 / 植物学 / ビュフォン / ド・ブロス / 初期人類学 / 自然史 / 植物園 / 自然誌 / 王立庭園 |
研究成果の概要 |
本研究においては、18世紀フランスにおける博物学者ビュフォンと同時代で同郷の人類学者・文筆家であるド・ブロスとの関係を対象に調査を行なった。とりわけ共通の出身地であるブルゴーニュ地方の都市ディジョンにおける両者の関係を思想の相互形成という観点から調査・分析を進めた。実証的なレベルでの新資料の発見はまだはっきりと確定できていはいないが、ド・ブロスの初期人類学的思考に見られる文学的・文献学的要素の重要性や、それに対してビュフォンが与えた影響など、従来見出されなかった関係が発見された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
博物学(自然史)と人類学という今日では美術館・博物館を現場として対象となっている分野における学術分野の黎明期において、両者をともに支える想像的原理が見出された。両者はともに「異国」や「他者」の発見とその分析、展示を目指す制度であり、そこにおいて、当時様々なレベルで発見された異郷へのまなざしと当時発達しつつあった科学的理論との交錯点として、今日で言われるところの博物学的・人類学的探求が共存して存在していた。今日では文系と理系として制度上区別されることの多い学問的諸分野において、両者を共に考える発想の発見は、従来にない仕方での文理融合を目指すヒントとなる。
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