研究課題/領域番号 |
15K02405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 海上保安大学校(国際海洋政策研究センター) (2018) 東京大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
大森 雅子 海上保安大学校(国際海洋政策研究センター), 国際海洋政策研究センター, 准教授 (90749152)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | メディア文化 / ソ連文化 / プロパガンダ・ポスター / 風刺画 / ラジオ / マヤコフスキー / ブルガーコフ / マルシャーク / 児童文学 / ソルジェニーツィン / ロシア文学 / ウクライナ / 日本表象 / ヴィジュアル・カルチャー / ミハイル・ブルガーコフ / ヴィジュアルカルチャー / プロパガンダ / ソヴィエト文化 / マヤコフスキイ |
研究成果の概要 |
本研究は、ロシア革命後から冷戦期までの視聴覚メディア(映画、プロパガンダ・ポスター、風刺雑誌の風刺画、ラジオ、大衆歌)とソ連文学における間テクスト性について、メディア論や文化社会学のアプローチで総合的に分析することによって、20世紀ロシア文化史における新たな視座を提示することを目的とする。視聴覚メディアにおいて表象された「敵」や「味方」のイメージを時代ごとに分析し、それらが同時代の文学テクストに与えた影響や、視聴覚メディアで表象された「公式」のイメージが生成・受容された文学的・文化的・社会的背景について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のロシア・ソ連文化史研究においては、ロシア革命後に急速に発展した視聴覚メディアとソ連の文学テクストとの相互関係性について、十分に研究が進んでいなかったが、本研究によって両者の間テクスト性を具体的に提示することができた。特に、「ハイカルチャー」と見なされてきたソ連の文学作品が、同時代の大衆文化の諸相との関係性の中で創作された過程について新たな見解を提示できたこと、そして、当時の視聴覚メディアの研究において、「公式」/「非公式」の図式には収まりきらないイメージ表象と受容のあり方を明らかにできたことは、ロシア文化史研究及びメディア研究全般において、学術的な意義があったと考えている。
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