研究課題/領域番号 |
15K02409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
糟谷 啓介 一橋大学, 大学院言語社会研究科, 教授 (10192535)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 言語問題 / イタリア / 俗語論 / 言語規範 / イタリア語 / 文体 |
研究成果の概要 |
本研究では、ダンテの『俗語論』が提示した「高貴な俗語」の理念をいかに解釈するかという問いが「言語問題」における枢要な論争点であったことに注目した。たとえば、トリッシーノやペルティカリのような「イタリア主義者」は、「高貴な俗語」が「言語」の次元にあるものとして、自らが主張するイタリア共通語の根拠とした。それに対して、マキャヴェッリやマンゾーニのような「フィレンツェ主義者」は、「高貴な俗語」は文体上の様式にすぎないとして、フィレンツェ語の中心性を確保しようとした。本研究は、立場決定の試金石としての『俗語論』の役割に注目することで、イタリアの言語問題のもつ言語思想史上の意義を明らかにした。
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