研究課題/領域番号 |
15K02412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ文学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
菅 利恵 三重大学, 人文学部, 准教授 (50534492)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | レッシング / レンツ / シラー / ヴィーラント / コスモポリタニズム / パトリオティズム / ナショナリズム / 啓蒙時代 / 親密領域 / 家庭劇 / 啓蒙主義 / 親密圏 / 市民社会 / シューバルト |
研究成果の概要 |
本研究を通して、近代的な家族像がドイツ語圏における政治意識の形成に際して果たした役割を明らかにすることができた。従来の研究においては、近代的な市民家族像の政治的な機能が、主に保守的な秩序維持の道具という点に見出されてきたが、本研究では、近代的な家族観が、「人間的なもの」の具体例という理想主義的な側面を併せ持っていたことに注目した。そして一見対立的に思われる両面を併せ持っていたことこそが、市民家族の理念を様々な政治的立場に結びつけていたことを論じ、シラーやヴィーラントの分析を通して、これがコスモポリタニズムやパトリオティズムの言説において重要な役割を果たしたことを示した。
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